紫外線がキツくなってきましたよ〜

C美ちゃん「気象庁の⻑期予報によると、今年の夏の気温は平年並みかそれ以上。今年も猛暑、もしかして酷暑が予想されるから日焼け対策は念入りにね」 
 

学び乃ちゃん「はい!絶対に焼けたくないので、日焼け止めと日傘で年中対策してます!」
 

C美ちゃん「さすがね!紫外線は、シミを作るだけでなく、シワやたるみの原因にもなるので、エイジングケア目的でも重要よ。」
 

学び乃ちゃん「え!シワとたるみの原因にも...?!もう外出したくない〜〜〜」 
 

C美ちゃん「完全に紫外線を浴びないことなんて無理だから、紫外線対策のほかに、浴びてしまった紫外線ダメージをケアすれば大丈夫!私の大好きなビタミンCが大活躍してくれるの!」 
 

学び乃ちゃん「くわしく教えてくださ〜い!!!」

[ c o n t e n t ]

[ 監 修 ]

熊田 朗子

先生

皮膚科、美容皮膚科医師。
富山医科薬科大学(現 富山大学)医学部卒業後、金沢大学医学部皮膚科学教室入局。
大学病院‧関連病院勤務を経て、都内で美容皮膚科の研鑽を積む。
なないろスキンクリニックを開院し(現在は非常勤)、その後あらきクリニックで美容皮膚科‧皮膚科を開設。
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医、日本美容皮膚科学会会員、日本臨床皮膚科医会会員。

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紫外線は肌にとって手ごわい大敵

太陽光に含まれる紫外線は肌の大敵!

肌は紫外線を浴びると皮膚を厚くしたり、色素を作って防御しようとします。太陽にさらされると、肌がざらっとした感触になったり、日焼けしたりするのはそのため。

地上に降り注ぐ紫外線には、UV-B波とUV-A波があり、それぞれに作用が異なります。

UV-B波は外側の表皮に作用して炎症を起こすため、肌は乾燥していきます。またメラニンを作るメラノサイトが活性化され、シミ‧そばかす‧くすみ(日焼け)を引き起こします。
UV-A波は皮膚の肌深くの真皮にまで入り込み、コラーゲンやエラスチンを破壊して皮膚の弾力を失わせ、シワやたるみの原因となります。

このような紫外線による肌の老化を「光老化」と呼び、私たちの肌が老化していく原因の大半を占めるといわれています。

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曇りの日も雨の日も、室内でも紫外線はやってくる

「まだ真夏じゃないから大丈夫」と思っている人、いませんか?

紫外線は1年中降り注いでいます。特に、3月から10月は紫外線量が増えるので、注意しないといけない時期といわれています。

さらに、
「今日は曇りだから大丈夫」「雨の日は紫外線が少ない」と思っていても、油断大敵!

曇りや雨の日には、紫外線が雨雲に当たって光が乱反射して、むしろ晴れの日よりも紫外線量が多く観測される日があります。


また、室内にいても紫外線を浴びることがあります。
最近の研究では、パソコンやスマホから照射されるブルーライトは紫外線のUV-Aに近い波⻑を持っているため、肌にダメージを与えることがわかってきています。

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一番の対策は、紫外線を浴びないこと

外出時には
*日焼け止めを塗って肌を守る
*帽子や日傘で紫外線から防御する
*サングラスで目を保護する(目から入る紫外線にも油断できません!)
*UV対策をしたカーディガンを羽織る
などで紫外線をシャットアウトしましょう。

ちなみに日焼け止めの量も大事なポイント!
「朝、塗ったから大丈夫」と思っていませんか。1回さっと塗るだけでは日焼け止め製品に記載されているSPF(Sun Protection Factorの略。UV-B波に対する防止効果を示す数値)の1/2~1/3にしかなっていないというデータがあります。メーカーの使用推奨量を守り、こまめな塗り直しを心がけましょう。

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忘れがちな手のシミ対策。手袋で防備を

意外に忘れられがちなのが手の紫外線対策。
手の甲は顔などに比べると代謝が悪い部分なので、一度シミができてしまうと取るのは難しいもの。
できれば外出時には、日焼け止めや手袋をして紫外線から手の甲を守りたいものです。

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紫外線ダメージに強力助っ人ビタミンC

ここまで紫外線から肌を守る方法をお伝えしてきましたが、
完全にシャットアウトすることは簡単ではありません。

万が一紫外線を浴びてしまっても、紫外線のダメージをケアしてあげることが重要です。

そこで注目したいのがビタミンC。

ビタミンCにはシミ‧そばかす‧くすみの原因となるメラニンの生成を抑える働きや、黒色化してしまったメラニンを還元する働きがあります。さらにコラーゲン合成を促進する働きもあり、シワ‧たるみにも効果を発揮します。

ビタミンCを生活に取り入れれば、紫外線だって怖くありません!

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この夏はゼッタイ、シミもしわも作りません!

ビタミンCを生活に取り入れる方法として、サプリや食品で摂取するだけでなく、
肌には、ビタミンCを配合したスキンケア製品を使用することがオススメ。

かつてビタミンCはそのままでは安定させにくく、化粧品に配合したり、肌に浸透させるのは難しい物質でした。

しかし、技術の発展により、“誘導体”という形で、化粧品に配合しても、安定しながら効果を持続させ、浸透させることができるようになりました。ビタミンC誘導体など、ビタミンCの種類の話はまた次回!

「ビタミンC研究会」からのメッセージ

みなさん、紫外線のこと、わかりましたか?

これからのきれいのためにも、紫外線対策にビタミンCをプラスしていきましょう!