ビタミンCとの最強タッグは?

学び乃ちゃん「C美さん、今までのコラムでビタミンCがものすごく優秀な成分であることはわかりました!最近ビタミンCに別のビタミンを組み合わせた化粧品をよく見かけます!」

C美ちゃん「そうね、ビタミンCに、ナイアシンアミドやレチノールなど、別のビタミンをプラスした化粧品を見かけるわね。」

学び乃ちゃん「肌のためにビタミンCにプラスするなら、どんなビタミンがいいんだろう・・?」 

C美ちゃん「それじゃあ、ビタミンCの効果がめちゃめちゃ上がるビタミンの組み合わせを紹介するね。」 

学び乃ちゃん「お願いします!」

[ c o n t e n t ]

[ 監 修 ]

熊田 朗子

先生

皮膚科、美容皮膚科医師。
富山医科薬科大学(現 富山大学)医学部卒業後、金沢大学医学部皮膚科学教室入局。
大学病院‧関連病院勤務を経て、都内で美容皮膚科の研鑽を積む。
なないろスキンクリニックを開院し(現在は非常勤)、その後あらきクリニックで美容皮膚科‧皮膚科を開設。
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医、日本美容皮膚科学会会員、日本臨床皮膚科医会会員。

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そもそもビタミンとは?

ビタミンは、からだを構成する5大栄養素の1つとして知られています。
からだの機能を調節し、からだの中で起こるさまざまな反応を助ける役目があります。

ビタミンの種類によっては、からだの中ではつくられないか、作られてもごく微量であるものがほとんどです。

しかし、不足すると生命活動を維持できなくなるので、からだにとって非常に重要な成分です。

 

そのため、健康や美容のためには、積極的に食べ物から摂取したり、スキンケアから取り入れる必要があります。

 

現在知られているビタミンは13種類あり、水に溶けやすい水溶性ビタミンと油に溶けやすい脂溶性ビタミンの2つに大きくわけることができます。

水溶性ビタミンには、ビタミンB群(B1、B2、B6、B12)、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン、ビタミンCが含まれます。脂溶性ビタミンには、ビタミンA、D、E、Kが含まれます。

 

ビタミンの名前は、発見された順番もしくは生理作用を表す意味から名付けられています。

例えば、ビタミンB1は世界で初めて発見されたビタミンです。

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ビタミンCの効果とは?

ビタミンCは、骨や腱などの結合タンパク質‧コラーゲンの生成に必須の化合物で、私たちの健康には欠かせない栄養素です。不足すると、出血を起こしやすく、イライラしやすくなったり、貧血によって顔色が悪くなったりします。更に悪化すると、心機能障害、呼吸機能障害などの症状を引き起こします。(コラム:ビタミンCの世界へようこそより)

化粧品にもよく配合され、日焼けによってできるシミ・そばかすを防ぐ、コラーゲンを作る、皮脂が過剰に出るのを抑制する、毛穴を引き締めるといった、さまざまな効果を発揮します。
 

これは、シワ、シミ、ニキビなど様々な肌トラブルの大きな原因が「紫外線等により生じる活性酸素(肌にダメージを与えるもの)」であり、ビタミンCには、この活性酸素を強力に取り除く力、「抗酸化力」があるためです。

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ビタミンCと組み合わせるなら?

そんな優秀なビタミンCですが、単体よりも他のビタミンと足し合わせて肌に使うと、もっと効果が期待できます。
ビタミンC+αの代表的な組み合わせを、なりたい肌別にご紹介します!

◆隙なし透明感!全方位から美肌になりたい!
⇒ビタミンC + ビタミンB3(ナイアシンアミド) ★ビタミンCにはない効果を補う

ビタミンB3は、食品ではナイアシン、化粧品ではナイアシンアミドやニコチン酸アミドと呼ばれる成分です。
医薬部外品の有効成分で、シワ改善・美白・肌あれ抑制として働く成分です。

ビタミンC(アスコルビン酸)にない、セラミドを産生し、バリア機能を向上させる働きがあるので、ビタミンCだけではケアできないあらゆる肌トラブルに対応できます。美肌のためにマルチに働く組み合わせです。

また、肌のビタミンCを取り込む量を増加させる働きも新たに発見され、今注目されている組み合わせです。

 

◆毛穴や肌あれのない美肌になりたい!
⇒ビタミンC + ビタミンB5(パンテノール) ★ビタミンCにはない効果を補う

ビタミンB5は、食品ではパントテン酸、化粧品ではパンテノール、D-パントテニルアルコールなどと呼ばれる成分です。
医薬部外品の有効成分で、肌あれ抑制として働く成分です。

ビタミンC(アスコルビン酸)にない、炎症を鎮め、バリア機能を向上させる効果があります。また、肌の代謝を改善し、毛穴レスでキメの整った肌へ導きます。

鎮静しながら、実は攻めのケアも叶う、実力派の組み合わせです。

◆シミがない美肌になりたい!
⇒ビタミンC + ビタミンE(トコフェロール) ★ビタミンCと協力しあう

ビタミンEは、食品でもビタミンE、化粧品ではトコフェロール、などと呼ばれる成分です。
医薬部外品の有効成分で、肌あれ抑制として働く成分です。

ビタミンCと同じく、抗酸化作用があり、美白効果をサポートするため、美白ケアの定番の組み合わせです。
 

◆シワをケアして 美肌になりたい!
⇒ビタミンC + ビタミンA(レチノール) ★ビタミンCにはない効果を補う

ビタミンAは、食品でもビタミンA、化粧品ではレチノールなどと呼ばれる成分です。
医薬部外品の有効成分で、シワ改善の有効成分として働く成分です。

ビタミンCと同じく、表皮のターンオーバーを促進する効果が高く、シワを改善していきます。一方で、紫外線の影響(化粧品自体も塗った肌も)を受けやすいため、日中ではなく夜使用することを推奨されているメーカーもあったり、敏感肌の方は、使用する際に注意が必要です。

心配な方は、医師に相談してから使用しましょう。
シワをケアする攻めの組み合わせです。

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肌質や得たい効果によって組み合わせを選ぼう!

紹介した組み合わせは、ビタミンCにプラスαすることで、ビタミンCの効果をサポートしたり、更に実感いただける組み合わせです。

今回ご紹介した組み合わせは、スキンケアとして塗るだけではなく、サプリなどと組み合わせて摂るのもオススメですよ。

「ビタミンC研究会」からのメッセージ

いかがでしたか?
ビタミンを塗って、摂って、身体の内外から美しくなりましょう!