ビタミンCと筋⾁
学び乃ちゃん「C美さん今⽇もササミとブロッコリーですか?」
C美ちゃん「そう、最近は筋トレにハマってて、⾷事はもっぱら筋⾁飯。美容にもいいのよ。プロテインも飲むようにしてるの、、、ゴクゴク」
学び乃ちゃん「さ、さすがの美意識!!!え、プロテインとビタミンCを⼀緒に飲むんですか‧‧‧?」
C美ちゃん「もちろん!ビタミンCは筋⾁合成にも深〜い関係があるの!」
学び乃ちゃん「そうなんですか?教えてください〜〜〜!!!」
[ c o n t e n t ]
[ 監 修 ]
皮膚科、美容皮膚科医師。
富山医科薬科大学(現 富山大学)医学部卒業後、金沢大学医学部皮膚科学教室入局。
大学病院‧関連病院勤務を経て、都内で美容皮膚科の研鑽を積む。
なないろスキンクリニックを開院し(現在は非常勤)、その後あらきクリニックで美容皮膚科‧皮膚科を開設。
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医、日本美容皮膚科学会会員、日本臨床皮膚科医会会員。
ビタミンCはからだに不可⽋な成分
栄養素には、たんぱく質、糖質、脂質、ミネラル、ビタミンなどがあります。ビタミンは、からだの機能を調節して、からだで起こる様々な反応を助ける役割があります。
ビタミンの中でも「ビタミンC」は、強い抗酸化成分として知られています。
からだの中で起こるさまざまな酵素反応に必要な鉄や銅などの⾦属イオンが必要ですが、⾃然界では酸化された状態で存在しているため、ビタミンCはそれを還元することで、酵素の反応を助ける働きがあります。
他にも、ビタミンCは、「コラーゲン線維を作るのに必要な酵素」の働きを助けています。
コラーゲン線維は、⽪膚、筋⾁、軟⾻などを構成する繊維状のタンパク質でヒトの全タンパク質の約30%を占めます。
ゆえに、⾝体活動に重要な役割を担っています。
コラーゲン線維を構成するアミノ酸の⽣成には、ビタミンCが必要なため、ビタミンCが不⾜すると、コラーゲン線維の合成ができなくなります。
ビタミンCと筋⾁の関係
2006年に東京都板橋区在住の70 〜 84歳の⾼齢⼥性、957⼈を対象とした調査研究によると、「⾎中ビタミンC濃度と握⼒、開眼⽚⾜(⽚⾜で⽴っていられる時間)、通常歩⾏速度に有意な正相関がみられた」ということが明らかになりました。~{*1}
また、ビタミンCの不⾜期間が⻑くなると、筋⾁を構成する筋線維が細くなり、筋⾁の重量が減少、再びビタミンCを与えると回復するこ
とがわかっています。~{*2}
つまり筋⾁には、「ビタミンC」が必要不可⽋です。
*1:⽯神昭⼈(2019.9)、『野菜情報 2019年9⽉号』、農畜産業振興機構 調査情報部
*2:Shoko Takisawa, Tomoko Funakoshi, Tomofumi Yatsu, Kisaburo Nagata, Toshiro Aigaki, Shuichi Machida & Akihito Ishigami(2019),
Vitamin C deficiency causes muscle atrophy and a deterioration in physical performance, Scientific Reports volume 9, Article number:4702
オススメの摂取⽅法
特に、ブロッコリーは野菜の中で「タンパク質」と「ビタミンC」が豊富のため筋⾁にはぴったりの野菜です。
運動後には是⾮、栄養バランスを意識しながら、ブロッコリーを⾷事に取り⼊れてみてはいかがでしょうか?
また、⾷事から摂取するのが困難な場合は、プロテインにビタミンCサプリを合わせるなど、サプリなどをうまく使って摂取するのもオススメですよ。
1⽇の摂取量推奨量は、最低でも100mg。
より⾼い効果を期待する場合は、1000mg程度の摂取を⼼がけてくださいね。
(コラム:ビタミンCの吸収率を上げよう!)
筋⾁のためには、プロテインだけでなく、ビタミンCも必要だったんですね。
これからはタンパク質だけでなく、ビタミンCも積極的に摂取しましょう!