ビタミンCと免疫
学び乃ちゃん「ケホケホ」
C美ちゃん「あら学び乃ちゃん、風邪ひいちゃったの？」
学び乃ちゃん「そうなんです、この季節になると風邪をひきやすくて。なにか風邪を予防できるいい方法ないかなぁ…。」
C美ちゃん「それならビタミンCの摂取がおすすめ！免疫とビタミンCには深い関わりがあること知ってた？」
学び乃ちゃん「そうなんですか！美容のイメージはありましたが、免疫にも関係しているんですね！詳しく教えてください！」
［ c o n t e n t ］
[ 監 修 ]
皮膚科、美容皮膚科医師。
富山医科薬科大学（現 富山大学）医学部卒業後、金沢大学医学部皮膚科学教室入局。
大学病院‧関連病院勤務を経て、都内で美容皮膚科の研鑽を積む。
なないろスキンクリニックを開院し（現在は非常勤）、その後あらきクリニックで美容皮膚科‧皮膚科を開設。
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医、日本美容皮膚科学会会員、日本臨床皮膚科医会会員。
ビタミンC摂取は免疫を高めたい方におすすめ！
免疫とは、人間のからだを守るシステムです。
私たちのからだには細菌やウイルスの感染に対抗し、様々な病気に抵抗する免疫力が備わっています。
免疫力には大きく分けて“自然免疫”と“獲得免疫”があります。
「自然免疫」とは、生まれつき備わっている仕組みで、異物に反応しからだを守ります。
「獲得免疫」とは、後天的に得られ、異物の特性に応じた抗体を作ることで、からだを守ります。
この２つの免疫が作用する際、血液中に存在する白血球が、体内に侵入した細菌やウイルスなどを死滅させるようはたらいています。
実は、ビタミンCは免疫系をより効果的に働かせる役割も担っています。
免疫の要となる白血球にはビタミンCが高濃度に含まれており、この濃度が高くなると白血球の機能が高まります。
しかし、細菌等の感染を受けると、このビタミンC濃度は減少してしまいます。
ですが、ビタミンCを十分に摂取し、補給することで白血球に含まれるビタミンC濃度が高まり、免疫力の向上が期待されます。
ビタミンCで風邪を予防！
普段からビタミンCを摂取していると、風邪を引きにくくしたり、風邪をひいても症状が軽く、治りが早い傾向にあると言われています。
そのため、ビタミンCは風邪に対する抵抗力（免疫力）を高めると考えられます。
但し、ビタミンCを摂っていれば風邪にかからないということではないため、それ以外にも風邪予防はしっかりと行うことが大切です。
風邪を引きやすい冬の時期に、こたつでみかんを食べるという昔からの風物詩は、実はとても理にかなっているのをご存知ですか？
みかんはビタミンCが豊富であり、またビタミンCの効果を高めるビタミンPも含まれている、免疫力を高めるのにぴったりな冬が旬の食べ物です。
免疫力を高めるみかんを温かいこたつで食べて、寒い冬も元気に過ごしましょう！
コラーゲン生成アップで病原体の侵入をガード！
コラーゲン生成と免疫にどんな関係があるの？と感じた方も多いのではないでしょうか。
コラーゲンは肌に弾力やハリを与える美容のイメージが強いかもしれませんが、細胞と細胞を繋ぐ組織などを丈夫にする役割も担っています。
ビタミンCはコラーゲンの生成を促し、細胞同士を結び付ける作用があります。(コラム：ビタミンCの世界へようこそ)
そのため、ビタミンCを摂取することで、丈夫な皮膚や粘膜を作り、細菌やウイルス等の病原体が体内に侵入しないようガードする能力を高めることで、免疫力向上につながります。
今回はビタミンCと免疫の関係についてご説明しました！
まだまだ寒い日が続きますので、日々の風邪予防にぜひビタミンCを取り入れてみてくださいね！
